よもぎ博士 大城 築先生のよもぎパワー講座

よもぎ博士として著名な大城築先生。
「よもぎ健康法」などの著書や各地の講演をとおしてよもぎの持つ健康パワーを提唱しています。


深緑色のよもぎの葉に含まれている豊富なクロロフィルは、他の野草や薬草に比べて良質で効力が強く、体内で迅速に活発 にはたらきます。
がん予防効果、浄血、増血、殺菌、制菌などの作用、末梢神経の拡張、新陳代謝促進、抗アレルギー作用などの働きがあります。
よもぎに含まれる苦味成分(タンニン、精油など)は虚弱な臓器の働きを盛んにします。
よもぎは漢方でも認められた生薬漢方の国、中国ではよもぎは「葉(がいよう)」と呼ばれ、婦人の腰気の薬。強壮、止血、補血、 鎮痛などの効用があります。



よもぎには、しっとりとうるおいのある若々しい肌を保つ物質が豊富に含まれています。とくにコリンは老化防止、心臓機能の正常化 、動機、息切れ、肝臓障害を防ぐ有効な成分で。腸内でビタミンA、B1、B2、B6、ニコチン酸、葉酸、ビタニンKなどが合成されるうえ で欠かせない物質でもあります。愛知県大学医学部の奥田拓道教授は、よもぎの乾燥葉から取り出したタンニンが老化物質である過酸化 脂質を強力に抑制することを確認しました。現代人に欠かせない微量栄養素の宝庫よもぎは、にんじん、かぼちゃ、ほうれんそうなその βカロテンが多く、レチノール当量の優れた緑黄色野菜に勝るとも劣らない゛スーパー緑黄色野菜゛です。よもぎは、カルシウムが豊富で、 鉄分が多く、現代人に不足しがちな微量栄養素が豊富な栄養食です。
豊富な栄養素を有効に利用する豊富な酵素が含まれたパワーのある野菜栄養素を消化吸収したり、体内で生成された不要な物質を分解して 体外に排出するときに活躍するのが各種の酵素郡。植物に含まれる酵素は、普通せいぜい2〜3種類です。しかし、よもぎには、アミラーゼ 、インベルターゼ、カタラーゼなどの多種類もの酵素が含まれています。よもぎはその豊富な栄養を有効に利用する野菜なのです。



よもぎには、ウイルスを発ガンプロモーターとするガンに対する予防作用があることが、1954年小島保彦博士(元東京大学伝染病研究所) によって証明されました。
その物質、インターフェロンはガン細胞を殺すリンパ球など、いろいろなキラー細胞を活性化させ、ガン細胞の増殖を防ぐ物質として知られ ています。さらに小島教授は、よもぎんクロロフィルに結合している高分子の糖たんぱく質や多糖類からなる物質がインターフェロンを増やす 物質であることをつきとめました。ガンを移植したマウスによもぎ抽出液を飲ませるとガンが小さくなり、飲ませるのを中止すると元に戻る ことも確かめ、よもぎ葉の抗ガン作用が明らかにされました。



よもぎはアトピー性皮膚炎にも効果あありますが、この効果はシオネールなどの精油成分が体を温め、血行をよくし、炎症を抑えると同時に、 クロロフィルの美肌作用(皮膚のうるおいを保つ作用)や、さまざまな酵素の働きも相乗的に作用して、皮膚についた余分な脂肪を分解して 肌の老廃物を落とし、総合的に皮膚症状の改善がなされる効果です。若返りを促す物質であるコリンやタンニン、その他、精油成分が血行を よくし、しなやかな体を維持するのに役立ち、また豊富なカルシウムが骨粗しょう症の予防に役立つというように、あらゆる角度から見て 老化予防・ボケ防止に最適の植物とゆうことができます。

大城 築著「図解よもぎ健康法」(農文協出版)より


【大城 築先生】
ヨモギ健康法研究会会長        
アルテテラピー(よもぎ療法)創始者
1933年、福岡県に生まれる。北九州大学卒業。県立高校教師、経営労務コンサルタントを経て、高血圧療法のためのカイロプラクティック、 物理療法、薬草療法の研究に情熱を注いできた。現在、よもぎ健康法研究会会長、日本ヨモギ開発協会顧問、福岡県薬草研究協議会会長、 福岡県職業技術指導講師、東洋伝統医療学院院長などを兼務。おもに植物療法、植栽、自然薬開発、地域おこし、講演などの活動をしながら 健康指導にあたるとともに、よもぎの薬効の研究とよもぎ製品の開発に専念している。
その成果は、朝日新聞をはじめ、テレビ、ラジオで「よもぎ博士」として取り上げられ、反響を呼んでいる。
おもな著書には「食べて健康!よもぎパワー(農山漁村文化協会)」などがある。
 

 
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